本夕、王国の西翼──御階段のあたりにて、ひな姫がご安座なされました。あたたかな夕映えが差し込むこの刻、姫はお得意の場所にて、もふもふのお腹を惜しげもなく広げ、静かなる安らぎの時間を過ごされておりました。

執事がそっと近づき、姫のお腹に手を添え撫で奉りますと──姫は微動だにせず、その場にてなお一層の落ち着きをお示しになりました。ときおり瞳を閉じ、微かな喉の響きと共に、足をふみふみなさるそのお姿に、執事の胸もまた温かく満たされる思いでございます。

この御階段の一角は、王族たる姫にとっての私的空間であり、夕刻の光が差し込む中、その場に溶け込むように佇む姿は、まさしく王国の象徴と申せましょう。民が日々行き交う階段に、ひな姫がもたらされる静謐は、まるで時が止まったかのようなひとときでございました。
姫が夕刻に見せられた、安らぎの儀のご様子を、ここに記し奉ります。
──忠実なる執事より