本日、あられ姫は王国近郊の民の市場──通称「マルシェ」へとお出ましになりました。朝よりそよ風が吹き渡る穏やかな日和、姫はまことにご機嫌麗しゅうございました。

マルシェには、王国の台所を支える様々な御品が並び、執事としても日頃の選定に腕を振るう場でございます。本日は、姫のご命により、ひな姫とあられ姫の御膳を吟味すべく、慎重なる選びが進められました。まずは、ひな姫のために栄養と嗜好を兼ね備えた品を慎重にお選びし、続いて、あられ姫の御舌にも合う品を探し求めるという運びとなりました。
途中、姫は顔馴染みの店員とご対面になり、その柔和な微笑みに、周囲の民も心和む様子でございました。姫は終始ご機嫌で、目を細めながら店員の問いかけに耳を傾けるそのご様子に、執事も思わず顔をほころばせた次第です。
あられ姫は、カートにお乗りになりながら、静かに周囲を見渡し、まるで王国の営みを見守られるかのようなお姿。民の生活と寄り添う王家の象徴たるお姿に、誇らしき気持ちを禁じ得ませんでした。
お買い物の後、姫は満足げに尻尾を揺らし、帰路におつきになりました。御膳を無事に選び終えたこと、そして何より、姫が終始笑顔であられたことに、執事としてこの上なき安堵と喜びを覚えます。
本日の一幕も、王国の雅なる日々の記録として、ここに留めさせていただきます。
──忠実なる執事より